スキーは簡単か!?
個人的には、スキーは、難しいと言いますか奥が深いと思います。
常に、次の高い壁(技術課題)に直面します。
スキーが「できる」と「できない」の境目は、パラレルターンが「できる」か、「できない」かということになると思います。
スキーの初心者から初級者になるのは、比較的に短時間で出来るようになります。
センスがある方は、半日ぐらいで、「止まる」と「曲がる」を、「ハの字」でマスターできると思います。
斜滑降までであれば、両足を揃えた「パラレル・スタンス」まで2~3日で出来るようになります。
ターンの時だけ、プルーク・スタンス(ハの字)が出るという感じまで来ると、今のカービング・スキーであれば、圧雪していれば、大概の急斜面もほとんど転ばずに降りてこられます。
がしかし、基礎的なパラレルターンができる中級者になるには、初心者から初級者へのステップが2~3日の急成長から一転して、長~い、長~い、成長低迷期に突入します。
恐らく、ほとんどの方が、この低迷期に、スキー嫌いになる可能性があります。
どうやっても、ターンの切り替えで、「ハの字になる」、「板を踏み換えてしまう」という自分の意に反した動作が入ってしまい、パラレルターンの壁がとてつもなく高く感じると思います。
私自身も、そうでした。
ただよく考えると、その当時の滑走日数は、数年間のトータルで、30日未満です。
パラレルターンができたのは、滑走日数からすると30日を超えたあたりになります。
他のスポーツであれば、たった30日で、出来ますなんて言えますでしょうか??
昔テニスを部活でやってましたが、30回以上のストローク・ラリーが出来るようになるには、ほぼ毎日やって、1年以上かかったと思います。日数にすると、週6日として、300日以上かかっている計算になります。
一方、スキーは、30日ちょっとで、雪上で自由になれるパラレルターンを会得できます。
しかも、速度を出すには、筋力なんて余りいりません。急斜面に行けば誰でも勝手にスピードは出ます。
スピードを出すよりもスピードをコントロールする技術が必要になります。
筋力を使わなくても、技術でカバーできるということは、男性も女性も若者もシニアもあまり関係ないということですね、
体力差がそれほど高い影響を受けないということは、生涯スポーツとしてのスキーの優位性は高いと思います。
実際、私の知り合いの68歳の方は、テニスのパワーやスピードでは私の方がありますが、スキーでは、逆に私よりも遥かに上手く、力強い滑りをします。